ナマハゲはご先祖さま!? 新年にやってくる、「来訪神 仮面・仮装の神々」とお墓参りの関係。なまはげ柴灯(せど)まつりで感じた家族の絆。|スタッフブログ|株式会社 小野石材店|山梨県の墓石販売・施工・リフォーム 石のエクステリア・ガーデン

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ナマハゲはご先祖さま!? 新年にやってくる、「来訪神 仮面・仮装の神々」とお墓参りの関係。なまはげ柴灯(せど)まつりで感じた家族の絆。

こんにちは、大沢です。

2月は「立春りっしゅん」などの季語があり、寒い日が続く中、春の訪れを間近に感じられる月でもあります。
ちなみに2月は如月きさらぎ
如月の語源は、この時期は寒さがよりいっそう増すので更(さら)に着物(衣)を重ね着する(衣更着)という意味からきている説が有力だそうです。
如月という言葉は、日本書紀にすでに見られているとか。
何気ない言葉の一つ一つも、歴史や背景など調べてみると、意味があったり、日本人の感性など知ることができて勉強になりますね(^^)

石を巡る探訪記「来訪神 秋田県男鹿市のナマハゲ編」

長楽寺本山門前の駐車場に設置されているなまはげ立像

▲ 長楽寺本山門前の駐車場(秋田県男鹿市)に設置されているなまはげ立像

「石を巡る」とありますが、ナマハゲとどう関係するのかはこのあとに続きます(^^)

私は写真を仕事で撮影させていただいてますが、休日などを利用して写真家として、日本の歴史や民俗行事といった日本人のアイデンティティを写真に残し、可視化、表現するという活動もしています。
その活動の中で、秋田県男鹿おが市で行われている「なまはげ柴灯せどまつり」に過去2度訪れました。
※記事後半に動画もございますので、ぜひご覧になってみてください(^^)

「来訪神 仮面・仮装の神々」に男鹿おがのナマハゲなど無形文化遺産に登録

昨年の2018年11月、ユネスコの政府間委員会は、秋田県男鹿市の「男鹿おがのナマハゲ」をはじめとする日本の「来訪神らいほうしん 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録することを決定しました。

来訪神 仮面・仮装の神々」は、正月などの年の節目に異形の者が「来訪神」として家々を訪れ、豊作や幸福をもたらす神々のことです。
すでにユネスコ無形文化遺産に登録されている「こしき島のトシドン」に、男鹿おがのナマハゲなど日本の北から南まで合計10件の行事が追加(拡張・グループ化)されました。

(注:「なまはげ」は、重要無形民俗文化財に指定されているのはカタカナ表記ですが、地元では「なまはげ」と平仮名で表記されることが多いとされます。本記事では、カタカナ表記とし、引用文など表記上適当な箇所には平仮名で表記しています。)

ナマハゲはご先祖様?伝統的な民俗行事とお墓参りの関係

なまはげ柴灯(せど)まつり

石材業の方でしたらご存知かと思いますが、石材業界の専門誌『月刊石材』の編集兼発行人の中江 庸なかえ よう氏が「来訪神 仮面・仮装の神々」を同誌で取り上げており、柳田國男(民俗学者)「先祖の話」、小畠宏允おばたひろのぶ(石文化研究所所長)氏の生前の言葉、「来訪神(ナマハゲ)はご先祖さま」と残していることなどに触れ、今回の無形文化遺産に登録されたことを次のように紹介しています。

今回は次の点がまず評価された。
この行事は、子どもたちに道徳や行儀を教え、家族との絆を強め、地域の伝統への敬意を増進させることで、子どもの教育に重要な役割を果たしている。
この行事とは今回の来訪神行事のことを指すが、私はこの一文を読んだとき、「墓参行事と同じではないか」と思った。「お墓参りは、(中略)子どもの教育に重要な役割を果たしている」

(引用:月刊石材12月号「石心」より)

私は、この文章を読んで「なるほど」と思いました。
お墓参りが子どもの情操教育に良い影響を与えることは過去の記事でも何度か紹介させていただきました。

子どもお墓参り

お墓参りはいい事ずくめ。お盆のお墓参りに子どもを連れて行くべき4つの理由!
[小野石材店ブログ 2018.8.10]

ナマハゲは、なまけ心をいましめ、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす年の節目にやってくる来訪神です。

なまはげ館

▲ なまはげ館に展示されている各地域のナマハゲ

男鹿市北浦真山おがし きたうらしんざんにある「なまはげ館」では男鹿おがの歴史とナマハゲに触れられる観光名所です。
そこで上映されている「なまはげの一夜」には、大晦日でのなまはげ行事の内容を映像で紹介しています。

そこには、男鹿おが半島という生き抜いていくにも厳しい土地で、新年を迎えるにあたり、村人みんなで怠け心をおさえて団結して生きていくという目的から、ナマハゲが古くから伝承されてきたということがわかります。

上映最後のナレーションには、

なまはげは、共に暮す人々の間に強い絆をもたせ、挫けそうな心を奮い立たせてきたのではないだろうか。だからこそ長い間、絶えることなく地域の人々の手により行われてきたのではないか。

と締めています。

なまはげ館

日本人の心を育む伝統行事

なまはげ館 小野石材店

怠け者をいましめる役の異形いぎょうの者(ナマハゲ)
子どもたちは、鬼への恐怖から自らの怠惰たいだを反省し、勉学などに励むことを約束する。
子どもらを戒めるナマハゲを一家の長がもてなし、嫁、子どもをかばい、子どもらの恐怖心を取り除き、その姿に子どもは両親、祖父母に敬愛の気持ちを育む。
ナマハゲはその家庭での約束をもとに、無病息災、田畑の実りなどを約束して山へ帰っていく。

子どもたち自身が成長してくると、次は自分の弟、妹を守ろうと自立心が養われ。
そしてさらに成長すると、村の若者としてナマハゲ役をまかされ、コミュニティを支える一員としての責任を負う。
(ナマハゲ役は村で真面目な働き手で、信頼できる将来のリーダーとして嘱望される独身の男性が選ばれるとか)

数百年以上前から先人たちが大切にしてきた民俗行事の中に、子どもの教育、家族を想う気持ち、地域の伝統への敬意を育てる知恵が詰まっていることに胸が熱くなりました。

ナマハゲもお墓参りも
「他者を思いやり、敬意を育む」日本の素晴らしい文化!

両親に感謝し、ご先祖様に感謝し、自分を育んでくれた地域、国に感謝していく。
ご先祖様が残してくれた行事には、いまも大切なことがいっぱい詰まっています。

遠い、秋田県男鹿市での行事でしたが、ナマハゲを通じて、私はより家族が大切に、そしてご先祖様に、地域に、国に感謝するようになりました。
今週さっそくこのことをご先祖様に伝えに、子どもたちとお墓参りに行ってこようと思います。

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ナマハゲのように恐怖はないけれど、お墓参りはこうした他者への思いやり、敬意を育む素晴らしい日本の文化です。

2019年は子どもを連れて「なまはげ柴灯(せど)まつり」へ!

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

ということで、先日2月8日は二人の子どもを連れて、毎年2月第二金・土・日の3日間開催される「なまはげ柴灯せどまつり」へ、行ってきました(^^)
(※妻が行かない理由は聞かないでくださいw→いずれコミカル編のネタとして出るかも?)

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事前に言い訳お話すると、私の子ども二人はとてもやんちゃです。
写真を撮る余裕はまったくなかったので、過去2度訪れたときの写真を掲載します。(^_^;)

ユネスコ無形文化遺産に登録された「男鹿おがのナマハゲ」の迫力や雰囲気をお伝えすることができれば嬉しいです(^^)

なまはげ柴灯せどまつりとは?

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

みちのく五大雪まつりのひとつ「なまはげ柴灯せどまつり」は、秋田県男鹿市北浦おがし きたうら真山しんざん神社で行なわれる男鹿の冬を代表する冬祭りとして昭和39年に始まり、毎年2月の第二金・土・日の3日間開催されます。
このまつりは、900年以上前から毎年1月3日に真山神社で行われている神事「柴灯祭さいとうさい」と、民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事です。
真山神社境内に焚き上げられた柴灯火せどびのもとで繰り広げられる勇壮で迫力あるナマハゲの乱舞は見る人を魅了します。

(引用:男鹿なび 公式サイトより)

男鹿 真山神社 [小野石材店]

▲ 会場である男鹿真山神社にて

男鹿 真山神社 [小野石材店]

▲ 会場である男鹿真山神社にて

男鹿 真山神社 [小野石材店]

▲ 会場である男鹿真山神社にて

行事内容

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

(▼下記行事内容の説明は男鹿なび 公式サイトより引用させていただきました。)

鎮釜祭ちんかまさい・湯の舞。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

湯の舞(ゆのまい)は男鹿地方独特の祓い神楽を奉納します。鎮釜祭ちんかまさいは古い伝統的な湯立て神事で、大釜に湯を沸かし神官が呪文を唱えながら、わらボウキで湯をかき回します。この湯立てには海の波や荒れを鎮めるという信仰があります。

なまはげ入魂

なまはげに扮する若者たちが、参道入口の石段にてしんの入った面を授かり、身につけます。この儀式で若者たちはなまはげと化し、山へ戻って行きます。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ行事再現

男鹿市内各地で大晦日おおみそかに行われる民俗行事「なまはげ」を再現するもので、なまはげが家々を訪れ訓示を残し帰っていく様子が見られます。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

▲ 写真は柴灯まつりのものではなく、真山神社近くにある男鹿真山伝承館での「ナマハゲ習俗学習講座」で撮影。

なまはげ踊り

昭和36年に秋田が生んだ現代舞踏家・故石井ばく氏が振り付け、息子の作曲家石井かん氏が曲をつけた勇壮な踊りです。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ太鼓

なまはげと和太鼓を組み合わせた新しい郷土芸能で「家内安全」「五穀豊穣」などを願い演奏されます。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ下山

松明をかざしたなまはげが闇の中から現れ、雪山から降りてくるその勇壮かつ幻想的な姿は見る者を魅了します。そして観客のもとに降り立ち、境内を練り歩く、まつりのクライマックスです。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

献餅けんぺい

神に献ずる護摩餅ごまもちを神の使者なまはげに進ずる儀式です。神官の捧げる柴灯火せどびで焼かれた大餅には神力が宿り、なまはげは容易に触れることができません。ようやく護摩餅ごまもちを手にしたなまはげは、神の元へ帰って行きます。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

護摩餅ごまもちになかなか触れることができず、座り込むナマハゲ

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

里のなまはげ乱入

市内各地区の特色あるなまはげが乱入します。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

護摩餅配り・記念撮影

柴灯火せどびで焼いた大餅を切り分けなまはげが皆さんにお配りします。この護摩餅ごまもちは、災難除去の御護符おごふとしてご利益があります。

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

なまはげ柴灯まつり 小野石材店

護摩餅ごまもちを配る写真がありません。すいません…(汗))

ナマハゲは恐怖しつけ? 子どもに悪影響を与えるもの?

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こういう時代だからこそ、ナマハゲのような恐怖しつけは子どもにとって悪い影響を与えるのではないか?
という話も聞きます。
「恐怖で子どもをしつけても意味がない」という記事も読んだことがあります。

その中で感じたことは「ナマハゲは恐怖ではない」ということです。
あくまで個人的な感想ですので断定はしませんが、私が実際にこうした行事・祭りを体験し、先に触れた「日本人の心を育む伝統行事」で書いたように、この行事は「子どもへの教育、家族の絆を強めるもの」として、とても愛情を感じるのです。

実際に恐怖を与えるだけでなく、家族が必死にナマハゲから子どもなどを守ろうとし、ナマハゲも単純に恐怖を与えるだけでなく愛情のある叱りをするのです。

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▲ ナマハゲに「お父さん、お母さんの言うこと聞いてるか~」と声を掛けられている私の子ども。この後頭をナデナデされるw

単純に「恐怖を与える」というものではありません。
私も今回「怖い…」と怖がる子ども二人を連れて行きましたが、結果的にとても良い体験をさせることができたと思いました。
(最後は、「ナマハゲに頭ナデナデされたw」などと喜んでいましたw)

なまはげは芸術を爆発させた?
日本の誇る芸術家岡本太郎とナマハゲ

1957年、日本文化の本質を探す旅に出た岡本太郎は、秋田でなまはげに出会います。
秋田をはじめとする冬の東北で原始日本に触れた岡本太郎は、その後沖縄や東北再訪を経て、岡本芸術の方向を決定づけ、ついには太陽の塔の誕生へとつながっていったと言われています。
(参考:企画展 「岡本太郎の東北」より)

なまはげ館 [小野石材店]

▲ 芦沢(船川地区)のなまはげ(手前の2体)。岡本太郎が「底抜けで、べらぼうな魅力がある」といって感動した。

あの岡本太郎さんも感動させたナマハゲ。
少子高齢化などの影響で、なまはげを実施する集落は年々少なくなっているとか。
こんな素敵な伝統行事であるナマハゲ。
ずっと次の世代へ受け継がれていってほしいものです。
お墓文化と一緒で、日本人が世界に誇れる、他者を思いやる精神性を育む伝統行事です。

精神文化の一旦をになう仕事をしている私たち石材店としても、いつまでも大切に引き継いでいきたい文化であると改めて認識しました
この機会にナマハゲのこと、身近なご先祖(お墓参り)のことを改めて広めたいとブログにしてみました。
少しでも日本の、ナマハゲの、お墓の素晴らしさ、家族の絆の大切さをお伝えすることができたら嬉しいです。(^^)

写真は撮れませんでしたが、今年は動画で!

子ども二人連れでも、為せば成るw
ところどころ動画撮影したものを編集してみました。
動くナマハゲをどうぞ(笑)

▲ 15秒過ぎから音声が出ます。ご注意ください。(せっかくですので、HD、1080pの高画質でご覧ください(^^))

来月開催の春のお客さま感謝フェアでも

小野石材店 ニュースレター「ohaka」

春、秋と年に2度開催している、小野石材店「お客さま感謝フェア」で発行しているニュースレターでも、今回のナマハゲ特集を組んでいます。

2019年春のお客さま感謝フェアは、来月3月の8、9、10(金~日曜)に開催します!
ぜひ会場に遊びに来て、ニュースレターもお手にとって見てみてくださいね(^^)

お客さま感謝フェアの詳細はまたブログでお伝えします!!(^^)

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